みくじ占いを受けるための心得
人生の岐路に立った時、重要な決断を下すとき、結婚、増改築などの際にも、一人で思い悩んだり、自分勝手な欲望や都合で判断しても、なかなかうまくいかないものです。そんなとき、こころを澄ませ、神仏の声に耳を澄ませてみましょう。
観音霊籖は、宝くじでも運試しでもありません。ですから、自分にとって都合のいい卦が出るように祈ったり、思っていた結果ではなかったときに落ちこんだりする必要はありません。ただ観音さまが出した結果のとおりに順(したが)えば、それでよいのです。
ただし、それには“覚悟”が必要でしょう。観音さまに全てを委ね、どんな結果が出ても、それを素直に受け容れるという覚悟です。
みくじを引くということは、みほとけの掌に身も心も投げ入れることであり、また同時にそれは、自分を観察し、自分を知るということでもあるのです。
自分はいったいどうしたいのか、そのためにこれまでどのように努力してきたのか、そしてこれからどのように努力したらいいのか、いま自分に起こっている問題とは何か、その問題はどうして起こったのか、その問題を解決するためにはどうすればよいのか...、占いを受ける前に、これらのことを整理して、占う内容とその目的をしっかり定めてください。解決のための道は自ずと開けてくるはずです。あとは観音さまの御力を念じ、最大限に努力するのみです。観音さまはあなたを慈悲の眼でみつめ、あなたの心の声を聞き、必ずや力を与えてくださるでしょう。
私たちは周囲との調和によって生かされています。自分だけでなく、周囲の人々と共に活き活きと輝く。そうした在り方こそ真の意味で「生きている」と言えるのではないでしょうか。自己の最大の努力と、神仏の加持力、そして周囲の助力、この三つが揃い、はじめて事は成就します。